午後から小雨が降り始めました。
ちょっと肌寒い一日です。
昨日、徳川美術館でやっている「初音の調度」展を見てきました。
ご存知かもしれませんが、家光が自らの後継ぎとして尾張藩2代(徳川光友)に嫁がせ
た、幼い娘(千代姫)に誂えた調度品で、源氏物語の「初音」に因んでおり、
作品の各所に「初音」の中の和歌が絵や文字であらわされています。
千代姫はわずか2歳6か月で嫁いでいます。
国宝に指定され細工も素晴らしく、これだけの作品(量、質とも)を2年ほどで
制作しているのも驚きです。
ただ、作品保護のため照明が落としてあるうえ、眼が悪いので、
細部がよく見えなかったのが残念でした。
これはいわゆる工芸品に分類されるのでしょうが、こうした作品を見ると、
美術品との差は何だろうかと思います。
幸阿弥長重が作製したことになっていますが、おそらくコーディネータ的な役割だった
と思われ、個々の作品の制作者(職人)は名前すら分かっていません。
これに限らず工芸品の作者には、もう少し日が当たってもいいのではと思います。
近くの(歩いて20分ほど)尾張徳川家の廟所である建中寺(今年本堂が重文に)に寄って
帰りました。
家で咲いたラン
今年は花付きがいいです。